申請の方法と流れ
ここでは屋根修理をするために火災保険に申請する方法と工事の流れについて説明しています。
火災保険の申請に必要なこと
屋根修理のために火災保険を活用するためには当然申請が必要になります。
火災保険の申請は個人でもできますが、その場合は自分で被害状況を調べて、業者から修理見積りをもらい、申請書類を作成して保険会社に申告しなければなりません。
必要な書類は以下のとおりです。
- 保険金の請求書
- 損害額を証明する書類(修理見積り)
- 当該箇所の写真(損害の証拠写真)
- 事故の原因、事故発生の状況、損害発生の有無および被保険者に該当する事項
- 保険金を支払わない事由に該当しないかどうかの事項の確認
- 損害の額と損害および事故との関係(事実関係)
申請が提出されてから通常であれば30日以内に補償金が下りますが、事実関係の調査をするための猶予期間が90日あります。
個人では難しい申請手続き
個人でも火災保険の申請を行えますが、実際に申請しようとすると、書類を作成する必要があり、手続きも煩雑です。
具体的にいつ被災したのか、その時の状況や原因などを書類で証明しなければいけません。また、被害状況を説明するために写真を撮らなければいけませんが、ご自分で屋根に登って写真撮影をするのは危険です。
これだけ大変な申請をしても、保険が100%認められるとは限りません。保険会社によって災害と認められなければ保険金は下りないですし、災害と認められても修理費用が全額払われないこともあり得ます。
素人では屋根の破損が経年劣化に因るものなのか、風災による被害なのか判断することも難しく、現実的に個人で申請を行うことは困難と考えてよいでしょう。
そこで、業者に申請を任せるのがおすすめです。
問い合わせから屋根修理が完了するまで
業者に申請から修理までを依頼する場合は以下のような流れになります。
- 問い合わせ
屋根修理業者へ連絡をして、現場調査の日程を調整します。
- 災害状況の調査
屋根修理業者の調査員が、屋根に上って被災状況を確認します。所要時間は1時間程度で、被災箇所の写真撮影なども行われます。
- 調査結果の報告
被災が確認され保険申請ができるかどうか調査結果の連絡を受けます。被災が確認できなければそこで終了。調査費用は発生しません。
- サービス請負契約書の締結・提出書類作成
保険申請代行の依頼をします。屋根修理業者は見積り書も含め、保険会社に提出する書類を作成し、保険会社への申請の仕方などを依頼主にフォローします。
- 保険会社(代理店)へ申請
屋根修理業者が作成した申請書書類にて保険会社へ申請を行います。
- 保険会社の現場鑑定
保険会社の鑑定人が現場の検査をし、申請内容に間違いがないか確認をします。
- 保険会社より結果のお知らせ
保険会社より被災認定されたか否かの連絡を受けます。認定されなかった場合は屋根修理の工事を行わず終了となります。保険金額もこの時点で確定されます。
- 保険金の入金
被災認定がされた場合は、保険会社から保険金が指定の口座に入金されます。
- 修繕工事請負契約の締結・修繕工事代金の振込
修繕工事請負契約の締結をした上で屋根修理業者へ入金された保険金で修繕工事代金を振り込みます。
- 修繕工事着手
屋根修理業者は修繕工事代金の着金確認後、工事着工日を決定して修繕工事に入ります。
- 工事完了報告書作成
工事が完了したら、屋根修理業者から工事完了報告書を受け取ります。
全体の期間は、依頼主の都合や、保険会社・鑑定会社の都合によって変わりますが、通常だと最低でも1ヶ月半から2ヶ月はかかります。
手続きなどを早めに行わないと、着工までスムーズに進まないので注意が必要です。