瓦屋根の特徴と修理にかかる費用相場をご説明します。
瓦屋根は日本で昔から使われている屋根で、粘度やセメント、コンクリートなどを用いて作ります。他の屋根と比較して耐久性が高く、メンテナンスさえすれば40年~50年ほど。
また、屋根の合わせ部分には棟瓦が使われており、漆喰で固定されているのが一般的です。
ただし、何らかの衝撃で割れてしまったり、台風や突風でずれてしまうと雨漏りの原因となってしまいます。瓦がずれたり割れたりすると、そこから雨水が侵入して防水シートを傷めたり、野地板を腐らせ、やがて雨漏りが発生します。
すでに雨漏りが発生したときには手遅れで、瓦を全て葺き替えるなど大規模な修繕が必要なケースも多くあるので、日頃のメンテナンスを怠らないようにしましょう。
また、漆喰にも注意が必要。地震や風雨などで経年劣化しやすく、漆喰が剥がれ落ちてそこから雨水が侵入するケースも多くあります。瓦屋根の場合は瓦の割れやずれだけでなく、この漆喰にも注意を払いましょう。
最近では昔ながらの和瓦の他にも海外で使われているような洋瓦があり、デザインの幅も広がりました。ただ、洋瓦は日本と気候が異なる土地で使われているもので、日本のように湿気が多い気候には合わないものもあります。
洋瓦であれ、和瓦であれ、メンテナンスを行うことで雨漏りを防げ、瓦自体の寿命も伸ばすことができますので、定期的にチェックしましょう。
瓦屋根の修理には屋根の本体、棟(大棟、隅棟)、軒先、谷部分、壁の取り合い部分など場所によって作業も異なります。修理箇所や範囲、瓦の種類にもよりますが、大阪の場合は1㎡あたり10,000~15,000円程度が相場となります。
注意したいのが棟瓦です。台風や豪雨などで漆喰が崩れてしまったまま放置すると棟の下の土台が崩れてしまい、棟瓦自体を葺き替える必要が出てきます。そのため、漆喰の状態はこまめにチェックする必要があります。
漆喰の補修は70,000円程度が相場ですが、棟瓦の葺き替えは段数によって値段が異なり、高額な料金になる可能性もあるのです。
瓦の損傷は放置しておくと大規模な修理が必要となり、修理費も高くつくリスクがあるので、定期的にメンテナンスしてください。
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